ロードバイク初心者、カスイチに挑む

僕がカスイチを走るに至るまで

最初のきっかけは運動不足の解消から

去年の9月頃。今から4か月ほど前から割としっかりロードバイクに乗り始めた僕。

目的、というか理由は運動不足解消(フィットネス)と移動が一度にこなせてタイパが良いと思ったからでした。

スポーツ自転車自体は父が好きだったのもあり、小学生くらいの頃から軽く触れてはいましたが、あくまで移動手段の域を出ない感じでした。高校生の時は通っていた高校に自転車競技部があったり、通学でマウンテンバイクに乗っていたりと、自転車が身近にある環境でもそれは変わらず。

大人になるに従って、移動手段はバイクや車のような便利で速い物を使うように。自転車からは随分遠ざかってしまっていました。

そんなこんなで年齢がアラサーになった訳なんですが、

最近如実に体力が落ちてきたのを実感するようになりまして。

20代前半の頃は多少激しい動きをしても体がついてきていましたが、今はちょっと無理をするとすぐ攣ったり筋肉痛になったり。スタミナも落ちたように思います。

仕事はデスクワークがメインで通勤は車かバイク。休日出かける時も車ばかり。思えば最後に汗をかいたのはいつだろう。

これは意識的に運動する習慣を取り入れないとやばいと思い、冒頭の話に至るわけです。

本格的に自転車にハマりだした

最初は週に一回程度、休日に家から10km程度の公園にサイクリングに行く程度でした。それもムキになってペダルを漕ぐ訳でもなく、軽く汗をかく程度。

ただ、やっぱり休日だとなんやかんや他の用事が入ったりして、サイクリングする時間の捻出が面倒になってくるんですね。

で、それなら平日の通勤で自転車に乗ればいいじゃん。と、こうなる訳です。

自宅から職場までは約19km。普段はバイクか車で通っている距離ですが、自転車で行けない距離でもない。

時間も1時間もあれば事足りるはず。渋滞にはまらない分バイクや車とそこまで所要時間の差は無いかもしれない。

そうして週一回ほどロードバイクで通勤するようになったんですが、これが思いがけないほど楽しかった。

今までのサイクリングと違って明確な目的地距離時間制限があります。それによって自然と生まれる緊張感でペダルを踏む足が早まります。

そして19kmという距離が自分にとっては絶妙で、楽ではないけどきつ過ぎてへばる程でもない。このハードさ具合が丁度いいのか、走り終えた後の爽快感が心地いいんですよね。

そうして最初は週一回するかしないかだった自転車通勤も、今では週二回欠かさず行うようになりました。

途中でサイクルコンピューターを導入してからは、より楽しくなりましたね。乗った距離や平均スピード、タイムが視覚化されるのはモチベーションが上がります。同時に自分の成長も可視化されるので。

こんな感じで、まさか自分がアラサーにもなってから自転車に乗る事それ自体の楽しさに目覚め、

通勤時のタイムを削ることに躍起になり、

休日にもトレーニングのために自転車に乗るようになるとは思ってもみませんでした。

という流れで迎えた年末年始。

サイコン導入後の走行距離は1000km近く。連休に入って通勤で自転車に乗らなくなった分、普段とは違う乗り方をしたい。交通量が多くストップアンドゴーも多い通勤ルートと違った、走りやすい場所に行きたい。

そして自分が今、どの程度自転車に乗れるようになったのか、腕(脚)試しがしたい。

行ける範囲のスポットをネットで調べ、強く心惹かれたのが茨城県の霞ケ浦という日本で二番目に大きい湖を自転車で一周する、通称カスイチでした。

カスイチとは?なぜカスイチへ?

中央左、霞ケ浦の衛星写真(Wikipediaより)。
でけえ…。

霞ケ浦大橋を渡るコースで約100km、橋を渡らず全体を回るコースで約125kmと、ロードバイクに慣れた人にとっては大した距離では無いんでしょうが、自分にとっては未知の領域。

これまでに僕が一日で走った最長の距離は、高校生の時に下宿から実家まで帰省するのに走った90km、それも15年近く前の話です。最近だと精々50km程度。最低でも倍の距離を走ることになります。

不安はありつつも、それを走り切ったときに新たな領域に到達できるような気がしたりして。

何だかワクワクすっぞ…。(悟空並感)。

そうして僕は連休中の決行を決め、準備に取り掛かるのでした。

目次

準備

前後ライトやウェアなどの基本装備含め、長時間・長距離を走るのに必要な物を考えます。

特にカスイチは湖の外周を走るというコースの性質上、半分を過ぎてしまえば引き返しても意味がないので走り切るしかありません。ショートカットして出発地点まで戻る事も湖の上を走ることが出来ない以上不可能です。

そして今回は、住んでいる場所から離れた土地で、一人での挑戦です。

余程の事が起こらない限りは絶対に完走できるよう、入念に準備をしておきます。

バイク本体とアクセサリー

まずバイク本体は、以前DIY塗装&ほぼバラ完したKhodaa-bloom/コーダーブルーム  FARNA F 1.0 S-2

15年近く前のエントリーアルミロードです。現時点でこれ以外の車両を所持していないので一択です。

メインコンポは11速 SHIMANO 105 、ホイールはSUPER TEAMのカーボンクリンチャー。

タイヤはPanaracerのcategory S2 26C。

特筆すべき部分は特に無いのですが、強いて言えば街乗りを強く意識したモデルなので、かなりアップライトなポジションです。

サイコン、フロントライト、リアライトは通勤で使用している物そのままですが、

フロントライトだけはバッテリー切れが心配なので予備をもう一つ用意しました。

ウェア

ウェアも特筆するほどの事は無いのですが、軽めの負荷で長時間走ることになるので体を冷やさないよう暖かめの物を選びました。具体的には、

  • インナー:おたふく手袋 冬用長袖インナー
  • ミドルレイヤー:長袖サイクルジャージ
  • アウター:パールイズミ ウインドブレークジャケット
  • ボトム:モンベル クリマプラス サイクルロングタイツ

グローブは自転車用ではないのですが、通勤でも使っているモトクロス用の物(後に痛い目を見ます)。

それと日焼け防止&簡易的なマスクとして、フェイスカバーを着用します。

携行品

持ち物は

  • 予備フロントライト×1
  • パンク修理セット(予備チューブ×1、タイヤレバー、携帯ポンプ、ゴム手袋)
  • ウインドブレーカー
  • サングラスの替えレンズ(夜用のクリアーレンズ)
  • 財布
  • コンビニ羊羹×3
  • プロテインバー×2
  • 菓子パン×1
  • スポーツドリンク(500ml)×1

多くなってしまったので小さめのリュックに入れて背負いました。

補給食は周辺にコンビニがあるので現地調達でも良いかとも思ったのですが、初めて行く場所で何が起こるかわからないのであらかじめ少し用意しておくことにしました。

これは後から思ったのですが、予備チューブ一本はちょっと心許ないですね。

それと、完全に走行出来なくなるトラブルが発生した時の事も考えて輪行袋は必要だったなと思います。

後は、自転車本体をしっかりメンテナンスして決行に備えます。

決行

前日の雪、遅れた出発

決行当日。1月3日。

予定としては早朝に埼玉の自宅を出発、現地には遅くとも午前8時には到着して走り始め明るい間に走り終わるつもりだったのですが、前日に運悪く雪が降って積雪。

朝は自宅周辺の雪掻きや車のタイヤの履き替えをする羽目になってしまい、大幅に出発が遅れてしまいました。

結局現地に到着したのは午後13時頃。

日を改めようかとも思いましたが、しばらく予定が詰まっていて目途が立ちそうにも無いので決行です。

出発地点はかすみがうら市の歩崎(あゆみざき)公園。ここは24時間無料の広い駐車場があるので、安心して車を停めておけます。

車から自転車を降ろして、組み立て。

自転車を降ろして空いた後部座席でウェアに着替えました。

出発地点から。いい天気ですが、気温は一桁。

湖畔は綺麗に舗装されていて走りやすそう。

区間によっては自転車道として整備もされているようですが、少ないながら車も通るので邪魔にならない様気を付けておきます。

走行開始

13時33分、走行開始。

歩崎公園から反時計回りに進みます。

走り出して10分地点。明るい間に自転車と風景を写真に収めておこうと、撮影。

天気が良いのもありますが、湖からの照り返しが結構あるので濃い目のサングラスとフェイスカバーがあって良かったと思いましたね。

ただ、出発してこの方ずっと向かい風。強風という程では無いですが、思うように速度が伸びません。

ペースが落ちる事への不安を覚えつつも、無駄に頑張って体力を消耗する訳にもいかないので耐えます。

出発して約40分後。最初の休憩スポットに遭遇したので立ち寄ってみます。

とても綺麗に整備されていますし、自転車用のラックが設置してあるのがありがたいです。

…今思えばこのモニュメント、自転車をディスプレイ出来るようになってるんですね…。当時は心にそんな余裕が無かったのか、気付けず。使いたかった…。

真ん中の表示のせいで見辛くなっていますが、この地点でのサイコンのデータです。

経過時間は37分、進んだ距離は14km。

向かい風の影響が大きいですが、スロースタート気味ですね。

土浦通過 風向きが変わる

走行開始から1時間18分、29.6km地点。時刻は15時手前。

土浦市を通り過ぎた後、島津小公園の休憩スポットにて。
誰か、ベンチにピック忘れてますよ。

土浦を過ぎた辺りから風向きが変わってくれたので、速度と距離を少し回復することが出来ました。

ここで最初の補給をしました。羊羹×1、プロテインバー×1を消費。

まだそれほど空腹感や疲労感は無かったのですが、念のため早めに。

全行程が約125kmなので、大体4分の1を走破したことになります。

この時点では案外余裕かもなんて思っていました。

そんなことあるはずもないのに。

ルートミス&大渋滞にハマる

走行開始から2時間9分、49.3km地点。時刻は15時40分。

先の休憩からここまでは追い風で気持ちよく走れました。

セブンイレブンに寄って、二回目の補給。

おにぎり×1と、ゼリー飲料(速攻元気)を購入。

すこし疲労感が出始めましたが、体の痛みはまだ無し。

ゼリー飲料は吸収が早いのか、結構シャキッとしてちょっと感動しました。流石速攻元気。

日が落ちてきたので、サングラスのレンズをクリアーに交換。

補給も済ませて気持ちもリフレッシュ。残り約75kmの旅路に戻ります。

しかし、この後困難が。

セブンイレブンのすぐ横の橋を渡るのですが、

その先で道に迷うというヘマをやらかしました。

いや自業自得ではあるんですよ。

道は基本的に湖畔ですし、道路上に案内のペイントもあります。

ただ、湖に注ぎ込む川の橋を渡る時や工事なんかで、湖畔の道から外れざるを得ない時があるんですね。

そして道路上のペイントも、ほかのサイクリングロードへのルートを示している時があります。

結果ルートを外れてしまい5km程ロス、

しかもその5kmの間に初詣の大渋滞に巻き込まれてしまい、元のルートに復帰するまでに1時間ほどかかってしまいました。

そのことにより余裕がなくなってしまい、この先は一気に画像が減ります。申し訳ない…。

夜間走行と近づいてきた限界

この日は月明かりが明るく助けられました。
夕焼けの中、遠くに富士山が。

飛んで17時16分。スタートから4時間が経過。

日が落ちて気温もぐっと下がりました。3℃。

この時点でリュックに入れていたウインドブレーカーを着用。

位置はこのあたり。

ようやく折り返しといったところですね。

それでこの後なんですが、日が完全に落ちてしまったのもあって写真を撮ることも無く、

体力気力も落ちてきたのかもう無心でひたすらペダルを漕いでいました。

途中霞ケ浦大橋に着いた時にはもう渡ってショートカットしようかとも考えましたが、折角ここまで走ったのだからとフルコースを走ることに。

その後結構真面目に後悔しました。

日が落ちて暗くなるのが早い上に街灯がほぼ無いのでライトを早めに点灯していたんですが、ゴールまで残り15kmの地点でバッテリーが完全に終了。予備のライトに切り替え。持ってきておいて本当に良かった。

流石に終盤ともなると体の痛みが出てきました。尻と、右ひざが痛くなってしまいきつかったですね。

辛くもゴール、カスイチ達成

そんなこんなで、何とかゴールです。

時刻は20時14分。出発から6時間40分で霞ケ浦を一周することが出来ました。

ゴール時点での気温は0℃。

流石にこの寒さで薄手のグローブは無理があった…。ゴールして自転車を止めた瞬間猛烈に寒い。

こちらサイコンのデータ。

休憩などを除いた走行時間は5時間42分、平均スピードは23.2km/hに落ち着きました。

走行距離は途中道に迷ったのもあって132kmに。

ほぼずっと平坦なのもあって獲得標高は151mと全然ですね。

という訳で、何とか無事に完走することが出来ました。

慣れている方からすれば大したこと無いのでしょうが、初心者の自分としてはかなり達成感があります。

勝手に一皮剥けた気分になりましたね。

反省

一応完走は出来たので満足はしていますが、反省点はあります。

まず、ルートから外れてしまうことによる時間のロスが何度かあった事。

初めて走る場所なので仕方ない部分もありますが、一応ナビ機能のあるサイコンを使っているので、ちゃんとルートを設定しておくべきだったと反省しています。

それとスタートする時間

終盤に気温がぐっと冷え込むのが正直かなり辛かったので、

やはり日の出ている間に完走できる早朝にスタートするべきだったと反省しています。ライトの心配も減りますしね。

ウェア、特にグローブも日中は何とかなりましたが、日が落ちてペースも落ちる終盤では流石に薄手のモトクロス用は舐めすぎでした。

早くスタートしていれば、現地のグルメを味わう余裕なんかもあったでしょうしね。

長距離になると、ちょっとしたことが走りのクオリティを大きく左右するんだなと思い知らされましたね。

この辺の反省も踏まえて、いつかまたカスイチはリベンジしたいと思っています。

以上、初心者なりの記録ではありますが、参考になれば嬉しいです。

お読みいただいた方、ありがとうございました。

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