ロングアーチブレーキのフレームでショートリーチのキャリパーを使う

フレームをDIY塗装したKhodaa-bloom/コーダーブルーム  FARNA F 1.0 S-2、2010モデル。

元々「ロードスタイルバイク」と銘打たれて販売されていたことからも分かる通り、スポーツというよりは軽快に街乗りすることを意識したモデルでした。

そのため標準で搭載されているパーツもコスト重視、変速系はシマノのグレード外の2200系。

そしてブレーキはSHIMANO BR-R450 57mm….ロングアーチのキャリパーブレーキが付いています。

ロングアーチが何かというと、元々太いタイヤを履けるよう設計されたフレームのロードバイクやクロスバイク向けに、ブレーキ自体もアーチサイズが大きくなっている物です。

そしてアーチサイズが大きくなっているという事は、当然フレームに取り付けるボルトからブレーキシューへの距離も長くなるという事…。

結局何が言いたいのか。

ロングアーチのキャリパーブレーキの使用を前提として設計されたフレームには、通常の105やアルテグラなどのキャリパーブレーキは使えないという事です。

取りつくには取りつくんですよ。ボルトは一緒なので。

ただ、ブレーキシューがリムのブレーキ面まで届かないんですね。

FARNA F 1.0 S-2の純正タイヤサイズは700×26C なので当時としては太めでもロングアーチのブレーキまでは必要ないはずなんですが、どうやらオプションでママチャリみたいなごついフェンダーの装着を想定していたようで。

フェンダー分の逃げを確保するためにロングアーチブレーキを使う設計にしたようです。

なのでフレーム側のタイヤクリアランスも当時の(一応)ロードバイクとしては考えられないほど広い。

多分30Cくらいは余裕で入ると思います。

ただ今回、折角塗装して組み直すに当たって、どうしてもパーツはグレードアップしたかったんですね。

少なくとも11速を使ってみたかった。元が8速ですからね。

という訳でR7000系のシマノ 105一式(クランク以外)を調達済みなのでした。

ブレーキキャリパーも105。当然標準(ショート)リーチ。全然シューがホイールリムのブレーキ面まで届きません

ブレーキだけ元のBR-R450を使うか…。でも折角なら全部105で揃えたい。BR-R450は色もシルバーだし…。どうにかリーチだけを伸ばせないか…。

あるんですね、そんなニッチな需要を満たすためだけの製品が。

TAIWAN ACRZ オフセットブレーキシュー オフセットブレーキシューケース(amazon)


通常、シューのカートリッジの真裏にあるキャリパー本体への取り付けボルトですが、

この製品だとボルト位置だけを8.5mmほど上にオフセットさせています。

つまり、オフセットさせた分だけリーチが伸びるってことですね。

ちなみにギザにも同じような製品があって、そちらは10mmオフセット。

ギザ SR-CNC1 オフセット ブレーキシュー ブラック(BRH20800)(amazon)


どちらもシューはシマノ互換の物が使えます。

デメリットとしては、オフセットさせている分キャリパーの持つ本来の制動力が得られないこと。

ただ、制動力はリムのブレーキ面やキャリパー本体の性能、使うブレーキシュー(ゴムの部分)などのトータルバランスなので、オフセットブレーキシューで落ちた分はほかの部品でリカバリーできるかもしれません。

ですがオフセットさせる長さは出来るだけ最低限の物を選んだ方が、余計な制動力の低下を防げると思います。

そんなんで、取り付けてみました。

このフレームの場合だと調整範囲にまだ余裕がありますね。

今回TAIWAN ACRZ オフセットブレーキシューの方を選んでみました。

使用感ですが、部品の精度はそこそこですね

カーボンホイールなのでシューを専用の物に交換したのですが、

スライドさせながらシューを入れるときにシューの一部が削れていました。

シマノ互換という事で入らない訳では無いのですが、微妙に寸法が違ってしまっているのかもしれません。

あとはボルト位置がオフセットされている都合上、カートリッジの位置調整がやり辛くなります。

特にトーイン調整などの、ある程度力をかけながら行う場面では力の位置関係がズレてしまうので、細かい調整がやり辛いですね。

一度位置を決めてしっかり固定してしまえば、使っている内にズレたりはしないので安心して使えると思います。

さて肝心の制動力ですが、まず使用環境から。

ホイール:SUPER TEAM カーボンホイール リムハイト50mm

ブレーキキャリパー:シマノ 105 R7000

ブレーキレバー(STI):シマノ 105 R7000

ブレーキシュー:SUPER TEAM付属 

タイヤ:パナレーサー カテゴリーS2 700×26C

この環境で1000kmほど使用していますが、キャリパー部の剛性不足感は正直感じないですね。

比較対象はBR-R450ですが、自分にはあまり違いが判りませんでした。そもそもグレードが全然違いますしね…。

ちょっと調整の手間は増えますが、使いたいキャリパーが使えるようになって満足です。

ロングアーチのブレーキキャリパー自体選択肢が少なくグレードアップも難しいので、オフセットブレーキシューのようなパーツはありがたいです。

今後使用していく上で気付いたことがあれば追記していきたいと思います。

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