最近、ロードバイクに乗る人の間で一気に広まりつつあるTPUチューブ。
従来のブチルチューブに比べて圧倒的に軽く、転がりも良いと評判です。
ただそこまで軽いとなると、耐久性や実用性はどうなんでしょうか。
レース機材としての要素が大きいロードバイクにおいて、
多少の扱いづらさは速さのために許容できるのかもしれませんが、
僕のように通勤や日常の移動などの実用でロードバイクに乗る場合でもそのデメリットは許容できるのでしょうか。
今回は、実際にCYCLAMIのTPUチューブを導入して、
通勤メインで500kmほど使ってみた感想をまとめてみます。
導入前の不安
TPUチューブと言えば、メリットとして
- ブチルチューブと比べて圧倒的に軽い
- 畳んだ状態だとかなりコンパクト
- 突き刺しパンクへの耐性
- 低い転がり抵抗
などがある反面、デメリットとして
- 価格が高い
- 熱に弱い
- 薄さ故の耐久性への不安
- 装着時などの取り扱いの難しさ
などがあげられます。
価格は確かにブチルに比べて全体的に高めなのは否めません。
熱については、リムブレーキの車体の場合に特に問題になりやすいようですが、
ディスクブレーキの場合は殆ど気にしなくていいようです。
となると、通勤などの実用において気になってくるのはやはり耐久性。
ブチルチューブでもパンクのリスクがゼロな訳ではありませんが、
TPUチューブにすることでパンクが頻発するようでは困ります。
そして装着時などの取り扱いの難しさも、やはりパンク修理後の再パンクを誘発する場合があるので、
実用上のリスクとなります。
耐久性と取り扱いのしやすさ、
この二つをしっかり見ていきたいと思います。
使用するTPUチューブ|CYCLAMI FV80 TPUチューブ
使用するTPUチューブはこちら。
CYCLAMIのTPUチューブです。
サイズは700×18-32C、バルブ長は80mmのモデル。
Amazonで2本セット¥2,080円程と、TPUチューブの中ではかなり安い部類の物です。

セット内容は
- チューブ本体×2
- タイヤレバー×2
- パンク修理用のパッチ×4枚
- パッチを貼る時にチューブを拭くワイプ×4枚
でした。
タイヤレバーまで付属していて、多くのブチルチューブよりも付属品が充実していると思います。


チューブ1本当たりの重さは39g。
今まで使用していたブチルチューブの重さが161gでその差は122gと、驚異的な軽さです。
畳んだサイズもかなりコンパクトで、ブチルチューブのようなゴム臭もありません。
ちなみに、TPUチューブというとバルブは樹脂製の物が多いようなのですが、
今回購入した物は金属製のバルブでした。
ネジが切られていてバルブナットが使えるので、走行時の振動によるバルブの音鳴りが抑えられたり、
ポンプを接続するときのチューブへの負荷も抑えられるメリットがあります。
ただ、バルブコアを分離することは出来ない仕様でした。
ポンプとの接続が簡単&楽になるクリックバルブなんかへの換装は不可ですね。
組付け
写真を撮り忘れてしまって申し訳ないのですが、組付け時の感想です。
まず、やはり薄い分タイヤとホイールへの噛み込みには気を遣います。
ブチルに比べて薄い分、隙間に入りやすいんですよね。
ブチルチューブを入れる場合より、少し空気を多めに入れて噛み込みを防いだ方が良さそうです。
タイヤレバーを使用するときも本当に気を付けた方がよさそう。というか使いたくない…。
ただ、噛み込みにさえ気を付けていれば他はブチルと特に変わらず、普通に組付ける事ができました。
ビードも普通に上がりましたね。
※今回は使用しませんでしたが、電動ポンプを使用する場合は熱に注意が必要なようです。
ポンプから発生する熱でバルブ付近の接着が剥がれてしまう場合があるようです。


50mmハイトのリムに取り付け。
80mmのバルブ長は少し長すぎたかもですが、その分ポンプの抜き差しはやり易いです。
通勤で500km乗っての使用感
使用環境
| タイヤ | IRC JETTY PLUS 700×32c |
| 通勤距離 | 片道約20km |
| 路面状況 | アスファルト舗装の荒れ、段差やグレーチングが多い区間あり |
軽さ
ブチルチューブ比で120gの軽量化は確実に実感できます。
しかもホイールの外周部の軽量化なので、効果は絶大です。
通勤では信号でのストップ&ゴーがとにかく多い道を走るのですが、
漕ぎ出し~巡航迄の加速がかなり鋭くなったように感じます。
この軽さは街乗りにも活きてくるようです。
転がり感
僕程度の腕前(脚前?)では感じ取る事が出来ませんでした。
ブチルに比べて特に良くなったとも悪くなったとも感じられません。
乗り心地について、
どうもTPUチューブは少し乗り心地が硬く感じる傾向があるらしいのですが、
それもあまり感じられないのを踏まえると、CYCLAMIのTPUチューブは結構しなやかな部類なのかもしれません。
パンク
結論から言うと、500km乗った間パンクは発生しませんでした。
太めのタイヤを履いているからというのもあるとは思いますが、パンクするときはしますからね…。
タイヤに異物が刺さっていたことも無く、突き刺し耐性も未検証状態。
ブチルチューブの時と同じ空気圧で同じルート、同じように段差の上を通過しています。
今後パンクが発生した時には詳しい状況、パンクの状態も含めて追記したいと思います。
空気の減り方
3.5barの空気圧を入れた状態から、
三日後に空気圧を測定したところ3.0bar程度まで落ちていました。
ブチルチューブに比べてやや空気は抜けやすいようです。
チューブ自体が薄い分リム打ちパンクも起きやすいと思われるので、
空気圧はこまめにチェックしておいた方が良さそうです。
空気圧管理の手間を減らすためにも、ポンプとの接続が楽なクリックバルブなんかを使えると尚良いんでしょうね~。
それでもラテックスチューブに比べると減り方はかなりゆっくりなので、
十分実用に足る範囲だと思います。
まとめ
TPUチューブは通勤でも使える実用性がある。ただし注意が必要な要素もあり。
僕としてはこんな感じの結論に落ち着きました。
導入前に想像していた、耐久性が低くパンクしやすいということも無く、
導入から2か月近く経った今も普通に通勤ロードで使用する事が出来ています。
ただ、確かにブチルチューブに比べたら組付け時の扱い方や空気圧など、
気を付けておくべきことがあるのは事実です。
だったらブチルでいいじゃんというのもわかるんですが、
レースでの結果を求めている訳では無い人間にとっても、
単純に、より早く走れるようになるのは楽しいんですよね。
とすれば、やっぱり軽量なTPUチューブは魅力的なアイテムなのでした。
確かに導入直後は気を遣っていたのも事実、
ですがしばらく使った今では、かなり普通のチューブ感覚で普通に使えるようになっています。
以上、実用性を重視する人にとっても参考になれば幸いです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。

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